
国内外のロックドラマーから絶大な人気を誇るドラムメーカー「DW」。
高速ツーバスやテクニカルなプレイには「DW」がオススメです。
「DW」からはシングルタイプ、ツインタイプなど様々なキックペダルが発売されていますが、その中でも特に人気の高いモデルが「DW9000」シリーズです。
今回は「DW9000」シリーズから、パワフルさが特徴のロングボードモデル『DW-9002XF』(ツインペダル)の魅力を愛用歴6年の私が徹底レビューしていきます。
DW-9002XFとは?パワフルなロックドラマーに最適

「DW」は、アメリカはカリフォルニア州にある人気のドラム・ドラムハードウェアメーカー。
その「DW」社の中でも、特に根強い人気を誇る製品がフラッグシップモデル「DW-9002XF」です。
「DW-9002XF」は、ダブルチェーンドライブ・可変カム等を採用した軽いアクションが特徴のドラムペダルです。
「DW9000」シリーズは数々の有名ドラマー達にも愛用されています。
今回紹介する『DW-9002XF』は、最初に発売された「DW-9002PC」に更なる改良・工夫を組み込んだ派生モデルです。
DW9000にはいくつかの種類がある
「DW9000」シリーズには、『DW-9002XF』以外にも様々なモデルが存在し、名称(モデル名)も異なります。
モデル名にある数字が[9000]だとシングルペダル、[9002]だとツインペダルと見分けます。
この見分け方は後ほど紹介する他シリーズでも同一なので、ネットなどで購入される方は要チェックです。
| シングルペダル | DW9000PB |
| ツインペダル | DW9002CP |
| シングルペダル(ロングボードモデル) | DW9000CPXF |
| ツインペダル(ロングボードモデル) | DW9002XF |
DW-9002XFを使用している理由
『DW-9002XF』を愛用している私ですが、もともとは他社のペダルで数年の間演奏していました。
様々なジャンルを演奏する中でハードロックバンドを結成し、ツインペダルを多用するようになった時に様々な悩みがありました。
- 音が鳴らしにくい
- レスポンスが遅く、演奏しづらい
- 足は速く動いても、ペダルがついて来ない
このような悩みが続々と出てくる現状に不満を抱いていました。
そんな中、学生時代の師匠からオススメされたのが、『DW-9002XF』でした。
このペダルに変えて以来、ハードロックなどを主体に演奏する私のプレイスタイルにピッタリだったこともあり、これらの悩みは一気に解消しました。
外観とデザイン

『DW-9002XF』の外観はシルバーでシンプルながら輝かしく、尚且つ製品ロゴが大きく入ったペダルボード。
他社から販売されているペダルは「見た目は似ているが内部構造が違う」といったモデルが多い中、パッと見たときに何のモデルなのか、瞬時にモデルの見分けがつくペダルは珍しいです。
さらに、ここまで大々的にロゴが載っているペダルは、他ではなかなか見ないです。
そして、ガンダムを彷彿とさせるような数々の装備が組み込まれたカッコ良いビーター周り。
まさに唯一無二のデザインです。
ロングボード仕様

『DW-9002XF』で一番の特徴でもある「ロングボード仕様」。
当時の私がロングボードを購入した理由は、足が大きいからというシンプルな理由でした。
28.5cmもある私の足では、通常サイズのペダルだとペダルボード全体が足で埋まってしまい、ペダルの下部分を踏むとバランスが悪くなってしまいます。
ロングボードにしていればスペースが広く取れるので、遠心力の作用で効率よく音を鳴らすことができます。
自分の思う動きを瞬時にドラムペダルへ伝えれるかはとても重要なことです。
「高速ツーバスなどの演奏がしてみたい!」という方にとって、踏み心地が軽いという特徴はとても有利になります。
ビーター

「DW」社のペダルには共通のビーター、「SM101」が付属しています。
アタック面はフェルト製、素材はプラスチックを採用しています。
ビーター自体に重厚感があり、いかにも太い音を鳴らしてくれそうな印象です。
フェルト側での音質も十分に良いのですが、激しめのジャンルを演奏される方はプラスチック部を使ってのプレイがオススメです。
プラスチック部を使うと迫力のある音が出やすくなりますが、バスドラムのヘッドが破れやすくなります。
ビーター周りの機構

『DW-9002XF』のビーター周りは、「DW」社独自の機構が組み込まれた重厚感のある外観になっています。
昨今、他メーカーのツインペダルは軽量化を優先しており、ビーター周りの機構はスマートに収める傾向にあります。
『DW-9002XF』は、「軽量化なぞ知ったことない!」と言わんばかりのガッチリとしたビーター周りになっています。
『DW-9002XF』には、「フリーフローティングローター」と呼ばれる他のペダルにはない「DW」独自のシステムが組み込まれており、このペダルでしか味わえないとてもスムーズで軽い踏み心地を実現しています。
フリーフローティングローターとは?
ペダルボードとビーターを繋ぐローター(回転部分)が、ペダルの他の部分に固定されていない構造です。
DW-9002XF スペック表
| シングル使用時 | サイズ |
|---|---|
| 縦幅 | 47cm |
| 横幅 | 16cm |
| 高さ(ビーター含む) | 約34cm(セッティングによって変動有) |
| ツイン接続時 | サイズ |
|---|---|
| 縦幅 | 47cm |
| 横幅 | 約70cm(セッティングによって変動有) |
| 高さ(ビーター含む) | 約34cm |
| ケース | サイズ |
|---|---|
| 縦幅 | 42cm |
| 横幅 | 33.5cm |
| 高さ | 20cm |
DW-9002XF 使用感レビュー
私は学生時代から様々なペダルを試してきました。
ある時から「ノンストレスで演奏可能なペダルが欲しい」と思い、辿り着いたペダルが『DW-9002XF』でした。
ここからは『DW-9002XF』の実際の使用感を詳しくレビューしていきます。
ライブ活動などで頻繁に使用されるかた向けの情報も取り入れてみましたので参考にしてみてください。
スムーズな踏み心地
所有前から度々良い噂は耳にしていましたが、やはり期待を裏切らない踏みやすさを感じました。
ロングボード仕様ならではの軽い操作感、そしてレスポンスの速さ。
踏み込み~戻ってくるまでのスピードも速いので次の一打へ繋ぎやすいです。
『DW-9002XF』は、「フリーフローティングローター」を組み込んでおり、固定されているパーツが少ないため、驚くほど軽く滑らかに踏み込むことが可能です。
高速ツーバスやテクニカルなフレーズをプレイするには、「頭で考えていることがペダルに瞬時に伝わってくれるか」が重要になります。
『DW-9002XF』は、どのペダルよりもスムーズで自分のやりたい事がダイレクトに伝わってくれます。
どんなフレーズでも軽やかに安定してプレイし続けることが出来ますので、正直に言って一発で惚れこんでしまいました。
迫力満載な太い音質
『DW-9002XF』での音質の印象は、とにかく音が太い!!
関係ないように思うかもしれませんが、ペダルによってドラムの音質・音圧は大きく変わります。
『DW-9002XF』はレスポンスの速さが影響しているのか、踏み込んだ際のしっかりした迫力(低音)&アタック(高音)の強さが印象的です。
この2つが合わさり、アンサンブルでも埋もれない輪郭のある太い音を出すことができます。
そして、他のペダルとは比にならないほどの大きな音量も特徴です。
純正ビーター「SM101」は、片方はフェルト製、もう片方はプラスチック製になっています。
現在、私が『DW-9002XF』で演奏する時は、フェルト面を使って演奏していますが、激しい音楽などではプラスチック面を使用することもあります。
プラスチック面を使用すると高音域がよく効いた強烈なアタック音で、迫力満載なサウンドに変貌します。
軽やかなアクションで疲労軽減
私は、かなり激しめなロックバンドで演奏する機会が多いのですが、『DW-9002XF』を使う以前は以下のようなトラブルが立て続けに発生して困っていました。
- ライブ中にペダルがついて来ず音量も思った通りに出てくれない
- 無理に踏んでしまってライブ中やライブ後に足がつってしまう
- 力を入れすぎてペダルボードを割ってしまった
『DW-9002XF』に変えてからからは、演奏中にバテてしまったり、足が痛くなるなどの悩みが軽減されました。
よくライブ活動をしているドラマーにとって大切なのは、ライブ全体を通しての体力の配分(温存)です。
『DW-9002XF』は操作感が軽い上に、音量・アタックが楽に出てくれるので、身体へのダメージ・ストレスを少しでも減らせる(楽に踏める)点はとても有利に働きます。
全ジャンルに対応可能なポテンシャル
私は生粋のハードロックドラマーなのですが、サポート活動もしていますのでポップスやオールディーズの現場で演奏することもあります。
『DW-9002XF』の第一に挙げられる特徴として 「音が太い」「大きい音が出しやすい」といった点があります。
一見すると「完全にロック特化型のペダルなのか?」と感じる方もいるかもしれません。
しかし全然そのようなこともなく、重めの踏み心地(スプリングが緩めの設定)にしたり、踏み方を調整すればどんなジャンルにもバッチリ対応してくれます。
最近はメタル特化型を売りにしているペダルも多いですが、『DW-9002XF』は間違いなくオールマイティーに活躍してくれるペダルです。
調整について
『DW-9002XF』は他メーカーのペダルと比べ、ビーター周りの機構など踏みやすさを追求した様々な工夫が組み込まれています。
普通では見ないパーツもいくつかありますので「調整などが大変では?」と想像する方もいるとは思いますが、そこまで難しくありません。
従来のペダルには搭載されていない機能(フリーフローティングローター)もあるため、少しコツが必要です。
しかし、パーツの基本構造は変わらないので誰でも簡単に好みのセッティングに変更可能です。
詳しい調整方法は後程解説していきます。
ペダル特有のクセ
このペダルの特徴として第一に挙げられるのがスムーズな踏み心地。
しかし、このスムーズな踏み心地と早いレスポンスがかえって悪さをしてしまう事もあります。
- レスポンスが速すぎて思ってるよりも早く踏んでしまう(音が鳴ってしまう)
- 踏み心地が軽すぎて足に浮遊感を覚えてしまう
- 鳴らしやすすぎて音量調節が難しい
ですが、これらのクセは、調整次第で改善できます。
後程詳しく解説しますが、私はスプリングを緩めに設定し、より足の動きがダイレクトに伝わってくれるように使用しています。
『DW-9002XF』はデフォルトでもかなり軽いので、スプリングは緩めぐらいが意外と丁度良かったりします。
ペダルの重量
普段、ライブ活動をされるドラマーさんにとって、やはり気になるのは重量だと思います。
『DW-9002XF』の本体重量は約3,7kgあります。付属品のセミハードケースの重さも含めると約5㎏にもなります。
数字だけ見ると「それほど重くない?」と感じますが、実際に持ち運んでみるとかなり重たく感じます。
同時にスネアやシンバルも持ち運ぶとなると現実的ではありません。
そんな時は、マグナカートなどのキャリーカートを使っての移動が望ましいでしょう。
マグナカートとは?
サイズが大きかったり、重い機材を載せて運べるアイテムです。スーツケースのような感覚で運搬することが出来ます。
パーツの耐久性
長年所有して気付いた点ですが、パーツの耐久性が少し弱いように感じます。
個体差があるのかもしれませんが、私が所有している個体も何度かシャフト部分のボルトが締まらなくなりライブ中に外れてしまう事例がありました。
結果、ボルトを二度も取り寄せて交換する羽目になってしまいました。

破損個所がボルトだけなら良いのですが、重要部品(カム・ベアリングなど)が破損してしまうとさらに困った事態に陥ってしまいます。
「DW」は海外メーカーということもあり、昨今はパーツが手に入り難い状況が続いています。
パーツの取り寄せは代理店を挟んでの手配になるため、手元に届くまで時間(数週間以上)が掛かってしまいます。
何か異常を発見した際には、早めのパーツ購入がオススメ!
DW-9002XFのメリット・デメリット
『DW-9002XF』のメリット・デメリットをまとめてみました。
メリット
『DW-9002XF』一番のメリットは、誰でもストレスなく演奏が可能なスムーズな操作感です。
ハードロックやテクニカル系のジャンルはもちろん、ポップス等どのジャンルで使用しても思い通りのプレイが可能です。
サウンドも低音・高音のバランスがしっかりとれており、アンサンブルでもしっかりと抜けてくる存在感のある音質です。
生音が一気に太くなりライブでのマイク乗りも良いので、音がしっかり前に飛んでくれます。
私自身かなりのパワーヒッターですが、そうでない方でも少ない力で踏んでも抜けるサウンドが出しやすいという点は、個人的イチ押しポイントです。
さらに一際目を引く重厚感のあるルックスも魅力です。
煌びやかなシルバーのボディとガッチリとしたパーツの数々。ここまでビジュアルも良く、機能性も取り揃えたペダルはこれまで出会ったことがありません。
まさに唯一無二のペダルです。
デメリット
『DW-9002XF』は海外製ということもあってか、パーツ耐久性・入手方法がネックになってきます。
ライブ活動をされるドラマーにとっては、もしもツアー中などに故障が起きてしまって、パーツの取り寄せが遅れてしまうと致命的な問題になってきます。
整備をしていて気付いたのですが、構造上1つの部分が壊れてしまうとその機構を丸ごと交換しなければならないパーツも見受けられました。
ドラムパーツの価格としては、他メーカーの相場と比べても決して安いものではありません。
しかしこのペダルに限らず、丁寧な扱い・日頃の点検を怠らなければ防げるトラブルがほとんどです。
どんな楽器でも、愛をもって接しましょう!
DW 各モデルとの比較
『DW-9002XF』の他にも、DW社からは様々な有名ペダルが生み出されています。
ここでは、DW社の各モデルの特徴を以下の3点を踏まえて比較してみました。
比較ポイント
- 踏み心地はどう違う?
- どのようなプレイヤーに向いている?
- 価格の違いは?
定番モデル~レアなモデルまで、『DW-9002XF』との違いも交えながら解説していきます。
DW9002CP
DW社が生み出した様々な名ペダルの中でも、いまだ高い人気を維持し続けるモデルが「DW9002CP」です。
世界各国の名だたるミュージシャン達が使用しています。
こちらは、ロングボード仕様ではない一番オーソドックスなツインペダルです。

シングルモデルの品番は「DW9000PB」です。
踏み心地
『DW-9002XF』と比べて少しレスポンスは重い感じ。しかし驚くほどの違いは無く踏み心地の良さは健在です。
通常サイズのボードならではのバランスの良さ、コントロールのしやすさが魅力です。
どのようなプレイヤーに向いてる?
ボードサイズが他メーカーと同等なので、足が小さい方や、女性でも簡単に踏むことが可能です。
ロングボードモデルの『DW-9002XF』ではクセがありすぎて馴染めない…という方でも安心してプレイできます。
DW5002-TD4
「DW5000」シリーズはDWの中で、ミドルグレードに分類されるペダル。
「DW5000」シリーズにも、ツインモデル・シングルモデル、さらにロングボードモデル(シングル・ツイン両方)がラインナップされています。
そして、「DW5000」シリーズのツインモデルが「DW5002-TD4」です。
昨今のドラムペダルではもはやデフォルトとなった仕様である「ダブルチェーンドライブ」の元祖だとも言われています。

シングルモデルの品番は「DW-5000AD4」です。
踏み心地
「DW9000」シリーズより少し踏み始めが重く抵抗感があります。
この抵抗感が心地よく、余分なブースト感(レスポンスが良過ぎる)なども無いので安定して演奏できます。
どのようなプレイヤーに向いてる?
「DW9000」シリーズと比べてビーター周りの機構がシンプルです。
踏み込んだ後の跳ね返りがとても速く、次の一打に繋げやすいので、片足ダブルを多用するパンク等のジャンルをプレイされる方にオススメです。
DWCP3002A
「DWCP3002A」は低価格ながら「ダブルチェーンドライブ」「ターボ・スプロケット」を搭載した、豪華仕様のツインペダルです。
「DWCP3002A」は、「DW5002-TD4」で培われたノウハウを取り入れつつ、驚愕のロープライス化を実現したドラムペダルです。
シングルペダル・ツインペダルの2モデルがリリースされています。

シングルモデルの品番は「DWCP3000A」です。
踏み心地
「DW5002-TD4」より、踏み心地も音質がよりゆったりした印象です。
基本性能や音量の出しやすさ・レスポンスの重さなど、『DW-9002XF』に劣る部分はありますが、それでもこの価格帯を実現できたのは凄いことです。
どのようなプレイヤーに向いてる?
はじめてツインペダルを購入する方には、「DWCP3000A」がオススメです。
踏み心地も安定しており、価格も手頃で安心して長く使っていけるモデルです。
DW-9002XF の使い方を解説
『DW-9002XF』の使い方を解説していきます。
ここでは、演奏時に『DW-9002XF』独自のクセも踏まえて、『DW-9002XF』の良さを引き出すコツ書いてみました。
誰でも簡単に整備できますので、試行錯誤しながらお好みのセッティングを見つけ出しましょう。
ツインペダルの組み立て方法
『DW-9002XF』には独自の様々な機構があるため「組み立てが大変?」と思われるかもしれませんが、組み立て方法は至ってシンプルです。
慣れている方であれば3分もあれば組み立てが終わると思います。
ここからは『DW-9002XF』の組み立て手順を解説していきます。
ケースからの取り出し

『DW-9002XF』には、セミハードケースが付属しています。
持ち手もついており、持ち運びに便利な構造になっています。

ケースを開けると、写真のようにペダルパーツが入っています。
パーツの数はそこまで多くないので、簡単に組み上げることが出来ます。
ケース内部の真ん中に仕切りがあり、左右のペダルがぶつからないように片方は反対向きで収納されています。
新品開封時、ビーターはペダルケース外部の収納に同梱されています。
ビーター取り付け


ペダルを取り出し、最初にビーターの取り付けを行います。
ビーターを土台部分の穴に差し込み、付属のチューニングキー「SM809」を使いボルトを締めます。
後々のセッティングが楽になるので、ビーターの角度調整も同時にやっておくと良いでしょう。
この時にかなり硬く締めないと、使っているうちにビーターが外れてしまうので注意が必要です。
左ペダルと接続


ビーターの取り付けが終わったら、シャフトを使い左ペダルと接続します。
左側ペダルボードの角度を右側に合わせてシャフトを接続し、各部2か所のネジを締めれば組み立ては完了です。
もしこの時点で「足の開き具合に違和感がある」と感じた場合は、接続用ボルトの手前にある4か所のボルトを緩めて長さを調整します。
ツインペダル全体の調整方法
続いて調整方法を解説していきます。
良い演奏をするためには、自分に合った良いセッティングを探り出すことが重要です。
調整には少々コツが必要ですが、慣れてしまえばすぐに好みのセッティングに変えることが出来ます。
ビーターの角度調整
『DW-9002XF』のビーターは少し角度調整の仕方が独特です。
よく見るパターンとして、ビーターの土台部分にボルトが直接付いており、その部分を緩めてから調整するペダルが多いです。

『DW-9002XF』の場合は、スプリング横にある小さな穴に六角レンチを通してから土台部分のボルトを緩めて調整します。
この調整をする場合、スプリング横の調整穴専用に作られた六角レンチを使わなければいけません。

「DW」社のペダルには純正で付属している「SM809」というチューニングキーです。
最初見たときに「なんか持ち手が長いな?」と思いましたが、なんとこの持ち手部分が六角レンチになっているのです。
市販されている一般的な六角レンチでは先端の長さが足りず調整用の穴まで届きません。
この「SM809」は、ドラムセットのチューニングからペダルの踏み心地調整まで様々な調整に使える必須アイテムです!
スプリングの調整

ペダルのレスポンスを左右するスプリング調整のやり方を解説します。
『DW-9002XF』のスプリング調整はとても簡単で、ペダル側面についているネジを回すだけで好みの張り具合に調整できます。
右側に回すとスプリングは張り、左側に回すと緩まります。
古い年代のペダルだと工具を使わないと調整できないものもあるので、手軽に調整できるのは嬉しいポイントです。
デフォルトでは少し緩めに設定されていますが、私はその状態よりも緩めてかなり軽めのセッティングにして使用しています。
通常、ペダルのスプリングを張るとビーターの戻りが速くなり、次の一打により繋げやすくなります。
抵抗感も出てくれるので、より「踏み込んでいる感じ」が味わえます。
一方『DW-9002XF』では、ある一定の張り具合を超えると踏んだ後にビーターが戻る速度が急激に上がります。
その場合何が起きるかというと、足にビーターが当たってしまいとても痛いのです。
しかしビーターの角度を浅く(打面に近く)してしまうと、踏み込んでる感じはあっても体力を過剰に消費してしまいます。
その点を踏まえて私は緩め(軽め)のセッティングで使用しています。
軽めのセッティングでも、他のペダルでは味わえない迫力のある音は健在です。
あくまで個人的なセッティング方法であり、人によってそれぞれ好みのセッティングというのは違うので
手軽に調整できるという点を活かして自分好みの張り具合を見つけていくのがオススメです!
さらに性能を引き出すにはカスタムがオススメ
楽器というものは長く所有していると、楽器の質が良くてもどうしても満足のいかない点がでてきます。
私もこのペダルを6年ほど所有してきて、「もう少しアップグレードさせたいな」という欲がでてきました。
そんな場合には、思い切ってカスタムしてしまえば良いのです。
これまでに試してきた多種多様なカスタムパーツの中で、特に変化が大きく感じられたパーツをご紹介します。
ビーター交換でさらに踏みやすく!
『DW-9002XF』は、コントロールに少しコツが必要です。
理由については様々あるのですが、一番の原因は「ビーター」にあるのではないか?と思うのです。
『DW-9002XF』に付属する純正ビーター「SM101」は、表がフェルト・裏がプラスチックといった構造。
構造自体はごく一般的なのですが、どういう訳かこのビーターはとてつもなくバランスが悪いです。
さらにビーター自体の重量が重く、ペダルに装着した時にそこの重さに引っ張られ、どうしてもじゃじゃ馬な仕様になってしまいます。
それを踏まえて、もう少しだけ軽くバランスの良いビーターに変えてコントロールの向上を図りました。
最終的に選んだのが、「DANMAR」というアメリカのドラムパーツ製造を主に行っているメーカーが提供している「206」というモデル。
円形のボディ、そしてアタック部分がすべてフェルトという仕様になっています。
重量については比べてみたところ、DW純正のビーターより「少し軽いかな?」ぐらいでした。
このビーターは全体が同じ形で設計されているため、バランスの良さは抜群です。
少しアタック感は薄くなりますが、むしろジャンルによっては耳障りなアタック(高音)が抑えられて、迫力はそのまま失わずプレイできます。
シャフトを交換してスピードアップ
ツインペダルをやり始めたからには、誰もが一度は高速ツーバスに憧れることでしょう。
しかし、ある一定のスピードから「ペダル自体がついて来なくなる」という事が起きてしまいます。
であれば、ペダルの機構自体をさらに高速仕様にしてしまえば良いのです!
「どこのパーツを変えれば一番わかりやすく変化が出るか?」と研究をしたところ、ペダルのコントロールにダイレクトに関係してくる「シャフト」を交換することで、より高速プレイがやり易くなるということが分かりました。
そこでオススメなのが「DWSP511」というシャフトです。
現在、DW社の最高峰に君臨するペダル「DW-MCP」というモデルに標準装備されているシャフトです。
一時期「DWSP511」をお借りして、ライブ時に使用していました。
ただでさえ軽い操作感の『DW-9002XF』がまるで物が変わったかのように滑らかさが増して、自分が思っている動きがより一層伝わりやすくなりました。
純正シャフトの「SP211」でも十分楽に踏めるのですが、それを凌駕するような軽いアクションです。
ですが決して踏み込みにくい(軽すぎる)と言うようなことも無く、迫力満載のサウンドも健在です。
結果、スムーズに踏み込めるようになるので、バテてしまう事も無くライブ一本を通して変わらない音量で演奏が出来ました。
操作が今までより遥かにやりやすくなった上に、ペダルと一体化しているような感覚も味わえます。
まとめ
数年に渡り所有してきたからこそ分かる、『DW-9002XF』のリアルな感想をお伝えしました。
想像を遥かに越えるポテンシャルの高さ、ノンストレスで演奏出来る圧巻の踏み心地。存在感のあるサウンド。
パフォーマンスの質を高めてくれる要素が沢山詰まった、まさしく「最強」のツインペダルです。
高速連打やテクニカルプレイを主体に演奏される方にはもちろん、「あまり激しいジャンルは演奏しない」という方にも胸を張ってオススメできるキックペダルです。
あなたも『DW-9002XF』を導入して、周りと圧倒的な差をつけた超絶プレイを可能にしましょう!


