ドラムをやっている方のうちツインペダルを導入している割合ってどのくらいなのでしょうか?
僕は基本的にジャンル関係なしに活動しているのですがやはりジャンルによって偏りがあるように感じます。
メタルとかラウドロックなんかだとツインペダルは必須なので持っている方はほぼ100%だったりしますが逆にポップスやソウル系のジャンルになると途端にその割合は激減します。
確かに楽曲としてはほぼほぼ使わないのでなくても困らないのですが普段の練習という観点で考えたときにツインペダルってものすごいいい機材なんですよね。
なので今回はそれらのメリットについて書いていこうと思います。
1.ツインペダルは左足の強化に最適
一番最初にドラムを叩く時って基本的には右手、左手、右足を使います。
左足はハイハットの上にありますが基本的に動かしません。
もちろん慣れてきたらオープンの練習などをするのですがそれを最初からやってしまうと頭が混乱してしまうので基本はステイ。
なので右足に比べて左足はどんどん置いてきぼりになってしまいます。
右足は必ず動かしていますからね。
リハーサルスタジオで練習する際もあまりツインペダルを無料で貸し出ししているところはないので触れる機会がありません。
非常にもったいない。
右足と同じように左足を動かすことができれば後々のハイハットワークも見違えるように変わっていきます。
途中からそれをやるのか、それとも最初からやるのか。
みなさんだったらどちらを選択しますか?
2.ツインペダルの練習方法
仮にツインペダルを手にしたとしましょう。
おすすめのペダルについては後でご紹介しようと思います。
そしたらどんな練習をすればいいのか考えますよね。 お気に入りのアーティストの真似をするのもよいですがまずは基本からやっていくのがいいでしょう。
少しその練習方法をご紹介します。
大前提ですが基本はゆっくりからやること。
初めから早くやると変な癖がついて抜くのに無駄な時間をとられてしまうので必ず余裕のテンポから始めてください。
①チェンジアップ
おそらくスティックのハンドテクニックでは聞いたことがあると思いますがそれの足バージョンです。
右手に関してはハイハットでもいいしライドでも大丈夫です。
ハイハットでやるなら常時クローズの状態にセッティングするといいと思います。
これをテンポ60くらいからやっていって徐々に5ずつ上げていく練習をします。
まずは右足と左足を交互に踏むことに慣れるのが大事です。
最初にこれをやると右と左で踏むパワーが違うことに気づくと思います。
左の方が弱いのは今まで踏んだことがないので当然ですよね。
なのでそれを均等にすることを意識してやってみてください。
ここでポイントですが足の脛と足首には力を入れないこと
ここを変に意識すると足が固まってしまうので早く踏むことができなくなります。
普段のダブルを踏む時も一緒ですね。
なるべく縄跳びを飛ぶような感覚でペダルを踏むといいと思います。
もし一周できたら今度は左スタートでもやってみてください。
おそらく感覚が違くて出来なくなると思います。
ドラムの練習は脳みそと体をリンクさせることが大事なので手順が変わっても平然と踏めるようにしておきましょう。
②16分を一拍ずつ移動していき、徐々に数を増やしていく練習
この練習は実践的ですね。
曲中のフレーズにも使えます。
ツインペダルはフィルのパターンを増やすのにも使えますが基本は連打です。
連打ができなければツインをセッティングしている意味はありません。
基礎練習は満遍なくどのような場合でも対応できるようにする練習なのでただ連打をするだけではなくてこのように部分で組み込まれているフレーズを練習した方がより効率的にできます。
画像では一拍のパターンをずらしていっていますがもちろん慣れてきたら二拍続けて連打するパターンに移行しても大丈夫です。
この場合もかならずゆっくりから正確に踏めるようにしましょう。
絶対に雰囲気で流さないこと。
③コンビネーションフレーズ
僕はこれをそのまま曲のフレーズに使用しています。
ツインペダルを導入すればこのような手と足のコンビネーションフレーズが容易に入れることができます。
よく「格好いいフィルインを叩けるようになりたい」と相談をされることがあるのですがこのコンビネーションを取り入れれば簡単に格好良くなりますよ。
大体一小節目のフレーズが人気ですね。
比較的難易度が低いので取り入れやすいです。
ですが気をつけなければならないのが手と足のパワーバランスです。
手は強いのに足が弱かったりするとバランスが悪くて格好良くなりません。
かならずどちらもパワフルに叩けるようにゆっくりから気をつけて練習しましょう。
3.万が一の場合に備えてツインペダルはセッティングしておこう
全く練習と関係ないんですがツインペダルをセッティングしているだけで助かることがあります。
ライブ中って何が起こるかわからないんですよ。
リハーサルでは起こり得なかった事故がなぜか本番には起こったりします。
ギターやベースだと急に音が鳴らなくなったりしますよね。
ドラムの場合はその事故が色々多くて
例えばシンバルが自分側にお辞儀してきたりスネアやバスドラのヘッドが破れたり…
その場合はギリギリ演奏は続けられるのでまだいいんですけど
ペダルのビーターがすっぽ抜けることがあるんですよ
これはどうしようもない。
これが起きたらもう曲は止めなければなりません。
人間は基本的にバスドラの音を感じてノルのでそれがなくなるとそもそも音楽として成り立たなくなります。
僕も年に1〜2回経験します。
その場合シングルペダルだとペダルが一つしかないのでどうしようもないのですが
ツインペダルをセッティングしていれば最悪左側のペダルを踏むことができるんですよ。
見た目は不恰好になりますが音が大事なので仕方ありません。
ペダルが二つあれば何かあった時のバックアップになります。
なのでもし仮にそのステージで一回もツインペダルを使わなかったとしても
一応セッティングしておくことを僕はお勧めします。
4.おすすめのツインペダル
それでは最後におすすめのツインペダルをご紹介します。
ネットを見ると激安のものがあったりしますがそれらは使っていくと簡単に壊れたりするのでやめましょう。
①TAMA HP600DTW
こちらはほかのペダルに比べて安いのが魅力的ですね。
普通ツインペダルというと4万円くらいからなのですがこれだと2万5000円ほどで購入できてしまいます。
安いので機能的にどうかな?と思われますがTAMAはちゃんとしたドラムメーカーですし踏んだ感触もあまり安さを感じませんでした。
逆にスムーズさがあるので初心者の方もとっつき易いのかなと思いました。
②YAMAHA DFP8500C
天下のYAMAHAです。
YAMAHAのペダルはとても癖がなくスムーズな感触があります。
他のメーカーはなにかしら特徴があったりしますがYAMAHAはそれが全くと言っていいほどありません。
なのでこれで踏みにくかったとしたらそれは自分の踏み方が悪いということなのでいいラインになります。
この8500はフットボードが少し長めになっているのでダブルを踏むときに反発が少し強めです。
なので好みは分かれるかもしれませんね。
③DW 9002XF
こちらはペダルの中でも最高峰と言われています。
プロの方々がこぞって使用していますね。
僕も色々なペダルを踏んできましたが5年前ほどからこのペダルに落ち着きました。
何よりスムーズさが他のペダルと段違いで良いです。
パワーが出るのに踏み心地は軽くてスムーズなので踏んでいてストレスがありません。
もちろんその分値が張るので万人にはお勧めできませんがある意味一生もののペダルではあると思います。
まとめ
以上でツインペダルの練習方法などをご紹介しました。
もちろんこれだけではなく他にも色々と練習方法はありますので気になった方は是非オンラインレッスンの方をご予約してただけたらと思います。
ペダルのセッティング方法などもお教えできます♪
是非皆さんもスタジオに入って練習してみてください!
それではまた次回の記事でお会いしましょう!