ドラマーのみなさんはYouTubeでどんな動画を見ますか?
企画系YouTuber、芸能人YouTuber、ガジェット系YouTuberなど多種多様な動画コンテンツであふれています。
僕はその中でも海外ドラマーミュージシャンの動画を見るのが好きでついつい検索してしまいます。
便利な世の中ですよね。
僕が大学時代の時はまだYouTubeが流行る前でしたので今ほど色々な方が参加していませんでした。
なので画質が荒い中上手い人の動画を見つけてはかじりつくように見ていましたね笑
今回は僕がいままで見てきた中で【これは!】とおもった海外ドラマーミュージシャンをご紹介したいと思います!
YouTubeのリンクも張るので合わせて見ていただけると嬉しいです!
1.Thomas Lang
最初からなかなか高次元のドラマーをご紹介します笑
Thomas Langはオーストリア ウィーン出身のスタジオ系ドラマーです。
かなりマッチョでぱっと見怖そうな雰囲気がありますね。
彼のドラムを一言で言うなら【人間アンドロイド】ですかね。
かなりレベルの高いコンビネーションフレーズを多用してまるで機械化のようなプレイを魅せてくれます。
色々な動画を漁ってる中で
「足も手と同じように動かすようにする」
と言っていたのは衝撃でしたね。
それまでは手はハンドテクニックの練習。
足はフットワークの練習と分けて考えていましたが彼の発言で僕の中の基礎練感がぶち壊されたのを今でも覚えています。
非常に綺麗なツインペダルのフォームが特徴だと個人的に思っていて他のメタルドラマーとかの踏み方と少し違うんですよね。
大体はヒールアップで縄跳びをするような感じで踏むのが一般的ですが彼の場合は若干ヒールダウン目で軽々と踏んでいます。
これ実際やってみるとめちゃめちゃ難しくて力加減がうまくいかないんですよね。
おそらく死ぬほど練習したんでしょう…
ドラムのセッティングも特徴的で特に左にセットされたキャノンタムが目立ちますね。
左手を休ませずに間をとにかく埋めていくスタイルですね。
よくみると左足も別のペダルに踏みかえてパーカッシブな音色を奏でています。恐ろしい!!
よくVirgil Donatiと比較されがちですね。
こちらはThomas Langに野性味を足したようなプレイでこれもこれですごいです。
完全に好みの世界なのでなんとも言えませんが僕は機械的なThomas Langのほうが好きだったりします。
2.Carter Beauford
あまり日本では認知度が高くないドラマーだと思います。
普段は【Dave Matthews Band】というバンドで演奏しています。
特筆すべき点はハイハットのキレの良さですね。
これぞタイト!と言わんばかりの音色です。
僕は完全に影響を受けています。
ドラマーには2種類のタイプがいると思っていて
・手数で埋めて派手さで勝負するタイプ
・ビート感で魅せていくタイプ
に分かれるかなと。
Carter Beaufordは後者のタイプでとにかく歌を引き立てるためにフレーズを構築している感じですよね。
ハイハットの入れ方なんてまさにそれだと思います。
多点ドラマーにもいろんな種類がいますが彼の場合は一つ一つの音色で勝負していった結果あんな感じのセッティングになったのではないかと。
シンバルの使い方も面白くて基本的に左利きのオープンハンドドラマーなので左側にライドがあるのですがそれの至近距離にもう一枚シンバルを置いているんですよね。
なのでライドを叩くと必然的にそのシンバルも鳴る仕様になっています。
一種のシズル効果だと思っていて音に広がりを持たせるためにそう言うふうにしているのかな。
もちろん地味なプレイだけではなくて派手な手数も入れてきます。
むしろ爆発した分入れすぎな時もあるくらいです笑
タムの音が気持ちいいですね!
3.Gavin Harrison
イケメンですねー!
そしてまたもや上手すぎる!!!
Gavin Harrisonはキングクリムゾンなどのプレグレバンドで叩いていて何年か前から日本でも認知度が上がってきたドラマーです。
まず太鼓のチューニングが完璧ですよね。
ここまで綺麗な音聞いたことがありません。相当研究したのではないかなと。
基本手数系ドラマーなのですがコンビネーションを多用している感じがしますね。
足4発、ダブルストロークの連打みたいなフレーズが多いように感じます。
それを高いレベルでやってのけるので本当に世界って広いです。
シンバルのセッティングも面白くて小口径サイズのシンバルを随所に入れてきます。
プログレとかだとこういうアクセントが効いてくるんでしょう。
細かい部分ですがタムのセッティングも少し特徴があって
横一列でなるべく並行になるようにセッティングしていますね。
早いフレーズを叩くのに適しているのでしょうか。
上手いドラマーはセッティングにこだわりが詰まっていて見ていて飽きませんね!
4.Bernard "Pretty" Purdie
これまたジャンルが真逆のドラマーです。
超有名ドラマーで知らない方はいないでしょう…笑
ドラムで【唄う】とはまさにこのことだと思い知らされるプレイです。
余計なことはしない。とにかく唄うこと。
実際にこの方は口に出して歌っていますが…。
太鼓のセッティングもどの動画を見てもこんな感じで特徴的なのは右側のチャイナシンバルでしょうか。
普通はライドシンバルが置いてあるところにチャイナがあって、左のクラッシュシンバルが置いてあるところにライドがあります。
プレイをみるとここぞという一発でチャイナを叩くときもあれば普通に刻みとして使っているので音色重視でセッティングをしているのでしょう。
この動画はソロドラムですがジャズのエッセンスが存分に入っていて面白いですね。
同じフレーズを繰り返し演奏してそこから発展させていく。
非常に参考になります。
ドラムソロって実はものすごい難しくてよく見るのが
格好いいフレーズを詰め込んだだけソロ
なんですよね。
これって最初は派手で見栄えがあるんですけど何回かやっちゃうとネタが尽きてきてしまって結局同じようなフレーズをただ繰り返していくだけになってしまうんですよ。
これだとソロとして成り立ちません。
正しいソロはまず【唄う】こと。
ドラムは音程の無い楽器ですがその分色々な音が揃えられています。
それを使っていかにうまく歌を表現していくか。
いやー難しいですねぇ。
だけどこれができるとフリーソロが来ても全く怖くなくなります。
ぜひ研究して見てください。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ドラムだけでもこれだけ違いがあるって面白いですよね。
【ドラムが上手いバンドは他が下手でもうまく聴こえる】とはよく言ったもので僕もその通りだと思っています。
ドラムはバンドのメトロノームであり指揮者なのでそこがしっかりと安定しているとそれだけで人は安心して演奏を聞くことができます。
もちろん全ての楽器が上手くあることが一番ですがなかなかそういうのって巡り合わせなどがあるので難しいですよね。
しっかりと演奏した上でシンバルやタムなどで表現をつけていけばより一層バンドのサウンドに色味が付いてきます。
今だと電子ドラムの音を足しているバンドもありますよね。
それくらい自分次第で幅が広がる楽器なので是非皆さんもこういった動画で研究して自身の上達につなげてください!
それではまた次回の記事でお会いしましょう!