ドラムを始めたばかりの方が最初に買うものといえば【スティック】ですよね。
これが無いと何も始まりません。
しかしだんだんやっていくうちに「次は何を買えばいいんだろう…」というふうに考えてしまうと思います。
ドラムは他の楽器と違って複数の楽器が合わさってできているので悩んでしまうのも当然です。
そこで現役で活動している私がそれぞれおすすめの【コレ!】という機材をご紹介していきます。
所謂ハズレがないアイテムですね。持っていればある意味一生ものもあると思いますよ。
1.ドラムスティック
まず基本的なものからご紹介しましょう。
スティックといっても実はさまざまな種類がありヒッコリー・メイプル・オーク…
また先端もウッドなのかナイロンなのかとか色々あるんですよね。
その中でまずとりあえず最初に買っておけばいい素材は【ヒッコリー】です。
一番定番で扱いやすくクセがないので叩いていて不満が出ることがありません。
そして私がお勧めするスティックは
【VIC FIRTH 5A】
こちらのメーカーはおそらく正解で一番のシェア率を会社でどのプレイヤーを見ても大抵はここのスティックを使用しています。
他にも5BとかAS5Aとか種類があるのですがなぜ5Aを選ぶのかというとまずは定番から使って行って何か不満が出たら他の重さや長さを試せばいいからです。
最初から「私は手が小さいから…」とか「あのアーティストが使っているから」という理由で少しクセのあるスティックを使ってしまうと変に力が入った叩き方になってしまったり毎回手からすっ飛んでいってしまったりするのでまずは定番からせめていくといいと私は考えています。
結局何年もやっているとその都度欲しいスティックって変わっていくのでとりあえずケースにワンペアは忍ばせておくといいかもしれないですね。
2.スネアドラム
スネアはやる音楽によって必要な素材が変わるので難しい。
ロックなら金属だしポップスなら木胴だし。
しかしそのどちらのいい部分を併せ持った素材があったらいいと思いませんか?
その素材とは…
【アルミ】です。
金属胴でありながら柔らかいので木胴の良さも持っているというまさにハイブリッドなんですよね。
とりあえずこれを持っていれば複数のバンドを掛け持ちしてもなんとかなります。
そして私がお勧めするスネアは
【LUDWIG 404C】
LUDWIGとは海外のメーカーでとても歴史のある会社です。
70年代の著名ドラマーはこぞってここのスネアを使用していました。
有名な方ではジョンボーナムやイアンペイスですね。
詳しくはYouTubeをみてください。
名機と言われるのはLM402とかLM400ですが少しロック寄りの音がするので今回はアルミのLM404を選ばせていただきました。
3.キックペダル
今やペダルも色々な種類がありますよね。
楽器屋に行くと大体奥の棚にズラーと用意してあってどれを選べばいいか分からなくなっていきます。
大まかにペダルには四種類あって
・ダブルチェーン
・シングルチェーン
・ベルト
・ダイレクトドライブ
というものがあります。
一番定番はダブルチェーンでしっかりとした踏み心地でパワーも出ます。
シングルチェーンはジャズとかやる方が好む傾向にあってパワーというよりは繊細な表現をするのに向いています。
後ろ二つはちょっと特殊ですが
ベルトは踏み心地が柔らかくてシングルチェーンに少し似ています。チェーンよりも軽い踏み心地でアコースティックな音楽に向いていますね。
ダイレクトドライブはスピードを求める人に向いていて2バスプレイヤーはこれを持っている確率が高いです。ただし慣れるのにすこし時間が必要になります。
なのでまず第一に買うとしたらダブルチェーンを選ぶのが無難ですね。
そこで私がお勧めするのは
【YAMAHA FP9500C】
このペダルはとにかくシンプルな設計になっておりクセがほとんどありません。
ですがYAMAHAの中では上位モデルになっているのですぐ壊れるということもありませんし現役のプロの方々も多く使用しています。
僕も一時期使用していましたがとにかく踏みやすくてこれが踏みにくいと感じるのであればそれは逆に踏み方が悪いということになるので自分の状態を見直すのにも使えました。
これでもしパワーが足りないなと思えばDWにいってもいいし逆に軽いのが欲しかったら同メーカーのFP720を買ってみるのもいいので良い指針になります。
とてもおすすめです。
4.シンバル
これまた難しい項目に来ました。
シンバルといってもハイハット、ライド、クラッシュ、チャイナ、スプラッシュと数多くありさらには大きさも違ったりします。
ここに関しては本当に好みが分かれるので一概に言えないのですがとりあえず
【ZildjianかSABIANかPAISTEのを買えば間違いない!】
とだけ言わせてください…笑
所謂御三家ですね。
これら三個のメーカーも定番でスタジオにいけばどれかが必ず置いてあります。
一番多いのはSABIANですかね。AAとか。
一応各メーカーの特色を言うと
・Zildjianは手広くラインアップがあるのでジャズでもロックでもなんでもいける
・SABIANもそれに近いがZildjianより音は明るめ
・PIASTEはロックにほぼ振り切っている。音はかなり明るい
という感じですね。
僕は好きなドラマーがみんなPAISTEを使っていたので最初からPAISTEを使っていました。
そこから必要に応じて音の渋いZildjianなどを揃えていきました。
一つだけ注意点があってそれぞれのメーカの安いシンバルだけは買わないでください。
最低でも一枚2万円以上がアンダーラインです。
シンバルに関しては安かろう悪かろうなので高ければ高いほどいい音がします。
逆に安いシンバルは鉄板を叩いたかと言う様な変な音がして全く使い物になりません。
ZildjianでいうとZBT、SABIANはB8、PAISTEはPST。
これらは買ってもあとで後悔するだけなのでおすすめはしません。
5.ドラムセット
ここまで来たらもう立派なドラマーです。
家の置き場所がなくなって困っていく姿が容易に想像できますね笑
ドラムセットも色々なメーカーがあってその中にもランクがあるのでとても難しいのですが
おすすめは中古で買うのがいいですね。
楽器屋さんやオークションを見てみると色々な中古商品があって意外に安く売り出されていたりします。
特に20年前の最上位機種とかも今では一桁台に下がっていたりするのでかなりお買い得です。
木で作られている楽器はよほど扱いが悪くなければ長く使えるのでかなり前の機種であっても音に関して言えば全く問題がないんですよね。
ギターとかだと電子接点がイカれていたりするんですがドラムは電気を通す部分がないので劣化があまり顕著に現れません。
実際僕が使用しているセットも30年前のものですがバリバリ現役で使用できています。
むしろ新品で購入する方の方が少ないかもしれませんね。
それほど資産価値があります。
逆に新品で10万円程度のものはあまり作りが良くなかったりするので中古の方がおすすめです。
6.電子ドラム
家で練習をしたいと言う方は一度は検討するかもしれません。
マンションやアパートだと少し工夫をしなければいけませんが一軒家でしたらほぼほぼ問題はないかと思います。
電子ドラムも昔はYAMAHAかROLANDの二つしかなかったのですが今は色々なメーカーが参入してきて各メーカーそれぞれの特色を出してきているのでとても見ていて面白いです。
最近だとより生ドラムに近づけていたりしていて見た目だけでいえば完全に生ドラムだったりします。
個人的にはそこまで電子ドラムに求めていないんですけどね…笑
私がその中でお勧めするKitは
【ROLAND TD-17KVX-S】
こちらは古くから電子ドラムを作っているROLANDの機種で特筆すべきは音の良さですね。
ひと昔の電子ドラムといえば音が機械っぽくて反応も悪かったりしてお世辞にも練習としては微妙だったのですが今の最新機種はしっかりと細かいタッチにも反応してくれるので叩いていてとても気持ちが良いです。
音源モジュールも上位機種のサウンドを継承しているので妥協がなくそれでいて値段もそこそこ抑えられているのでかなりお買い得かなと個人的に思います。
電子ドラムでのおすすめの練習方法は細かいタッチとかではなく全体のフレーズの確認だったり曲練習なのでそこまで高い機種はよほどお金がある方以外はいらないかなと思いますね。
もちろんお金があれば高いやつを買いたいですけど…笑
まとめ
簡単にでしたがおすすめのアイテムを何個かご紹介させていただきました!
僕がドラムを始めた頃は今ほど情報に溢れた時代ではなかったのでYouTubeで見た好きなドラマーが使っているものを片っぱしから買って試したりしていましたね。
なのでスティックなんかは10回以上彷徨ったりしています笑
今はなんとか自分の好きなものに出会えたので収まっていますがもっと効率良く探していればよかったーと感じていますね。
ドラムを始めたばかりのみなさんはこの記事を読んで少しでもお役にたてていただければ幸いです!
ではまた別の記事でお会いしましょう!