
今回はスラップのコツについて解説します。
ベーシストが扱えなきゃならない技術として指弾き(2フィンガー)、ピック弾き、スラップが基本のセットになります。
ベースプレイヤーである以上スラップができないベーシストを見た事がないぐらい必須項目です。
そのスラップのコツをこの記事で解説していきます。
ぜひ参考にしてみて下さい。
1.通常のフォームについて

まずスラップについて大まかに説明するとスラップはサム(親指で叩く)とプル(人差し指で引っ張る)で成り立っています。
まずは通常のサムのフォームについて解説します。
腕を4分割と考えて手から数えて3/4ぐらいの位置をボディの縁に置きます。
そのまま手をネック側へ斜めに持ってきます。
そうしたら手を軽くグーにして親指を横に開くと基本フォーム完成です。
親指は弦に対して平行よりも少し上の位置で構えましょう。
そして弾く時のコツが3つあります。
1つ目に手の力は3-4割ぐらいで親指がすぐ曲がってしまわないように付け根に少し力を込めましょう。
2つ目にどこかに支点が必要ですが握っている手に小指だけ力を入れて小指を支点にして下さい。
3つ目に手首も振るわけでなく腕も振りましょう。
手首70%、腕30%で弾くと1番良いです。
この3つを意識すればいいスラップの音が出ます。
良いスラップの音とは高音がきっちりと出ていく音で遠くに飛んで行くような音です。
悪いスラップの音だと詰まってしまい手前で落ちて行くような音です。
良いスラップの音を出す為に上記3つが重要ですのでぜひ意識してみて下さい!
2.フリースタイルのフォームについて

フリースタイルのスラップとはRed Hot Chili Pepper(略称名:レッチリ)というバンドのベーシストであるFrea(フリー)という人がやっている独自のスラップスタイルです。
フリーがやっているからフリースタイルのスラップという名前で呼ばれることが多いです。
このフォームは弦に対してほぼ垂直(角度つけて)腕を落としていきますそして親指は左斜め下へ向けて叩いていきます。
通常のフォームとは違いあまりグーにせず握手するような感覚が1番近いです。
弦の振動は横に揺らしていくと良い音が出やすいのですがフリースタイルのフォームだと横へ振動させるのが難しいです。
どちらでも好きなフォームでスラップして大丈夫です!
3.プルについて

次に引っ張る技術のプルについて解説します。
人差し指で弦を上に引っ張るのですが基本的にサムで叩いた後にプルがきてその後またサムがきます。
プルの後またすぐにサムができるように意識して下さい。
そして引っ掛ける場所は人差し指の指先ですが普段2フィンガーで弾く場所で引っ張る時は少し力を入れて引っ掛けていきましょう。
4.当てる場所について

通常のスラップもフリースタイルも当たる場所は親指の骨が出っ張っている所で叩いて下さい。
他の場所だと少し柔らか過ぎてスラップ特有の硬くて攻撃的な音が失われてしまいます。
出っ張っている場所で叩いても最初は柔らかい音かもしれないですが弾いてるうちに指が硬くなっていき次第に良い音になっていきます!
5.おすすめのスラップ曲
次に解説したところでおすすめのスラップ曲について2曲をピックアップしましたのでぜひ参考にしてみてください。
Can't Stop / Red Hot Chili Pepper
この曲はスラップのフレーズが簡単ではなくオクターブが基本なので基礎練習に近いです。
なのでスラップを始めて1番最初に弾く曲としてちょうどいい難易度です。
少し早めですので練習する時は遅めから練習し始めて弾けるようになったら徐々にテンポを原曲に近づけていきましょう。
Higher Ground /Red Hot Chili Pepper
この曲もオクターブが基本ですがこの曲はサム2回のプルという組み合わせでオクターブのフレーズです。
このサムの連打がスラップでは難しく同じ音量で2回、3回、4回と連打するのは非常に難しく技術です。
この曲でその連打の感覚を掴むのにちょうど良い曲です。
そして少し早めなので遅いテンポで始めるのがおすすめです。
以上が始めたてのベーシストにおすすめ曲です。
他にも色々あるとは思うのですが通常のフォームとフリースタイル両方練習できる曲を選曲しました。
ぜひ練習してみて下さい!
まとめ
如何だったでしょうか?
1番始めにスラップという技術を開発して演奏し出したのがLarry Graham(ラリーグラハム)という人です。
かなり破壊力溢れる重心の低い重たいスラップです。
その後沢山のベーシストがスラップを演奏し始めました。
今となってはスラップってできて当然の様な空気がありますがかなり難しい技術です。
ちゃんと1つ1つの音を出していかないといけないのでその為には遅めから練習して確実に弾ける様になって行くのがおすすめです。
またもっと深くスラップの良さや技術を知りたいという人はぜひVox-yオンラインベース教室へお越し下さい。